【在留資格解説】教授・芸術・宗教・報道ビザとは?

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2020/06/26

【在留資格解説】教授・芸術・宗教・報道ビザとは?

はなざわ (12)

ごきげんよう。花沢です。

前記事、 【外交ビザ】と【公用ビザ】の違いを徹底紹介 で、33種の在留資格を大きく6つのグループに分けた際に、最強の部類となる「上陸許可基準省令の適用もなく、就労活動が認められるもの」(詳しくは前記事をチェック)の【外交ビザ】【公用ビザ】以外4種のビザについて本日は解説していきます。

【教授ビザ】ってなに?

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日本での活動内容

“教授ビザとは?”

教授ビザとは、日本の大学、またはこれに準ずる機関、高等専門学校において研究、研究の指導、教育をする活動に関する就労ビザのことをいいます。

日本の大学、短期大学、専門学校の学長、教授、准教授、常勤講師、所長、副学長、副校長、教頭、助手等として、研究、研究の指導または教育をする活動などが該当します。

このような、教授ビザや学者ビザなど、一定水準を満たした大学で外国人が研究・教育をするためのビザは日本のみならず、アメリカやヨーロッパにも似たようなビザの形態があります。

ダ・ヴィンチ・コードシリーズの主人公、トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授は、そのシリーズ内でもヨーロッパの様々な国に滞在したり、事件だけでなくハーバード大学の教授としてセミナーを行ったりしますが、彼こそこの教授ビザを使っていたんじゃないかな、と思います。(ものすごく余談ですね。失礼。)

法務省オフィシャルサイト から抜粋した、日本での活動内容記述はこちら。

本邦の大学若しくはこれに準ずる機関又は高等専門学校において,研究,研究の指導又は教育をする活動。
該当例としては,大学教授など。

つまり、どこの大学でも良い、というわけではなく、「どこの大学で」「どのような内容の研究・教育」を行うかが大切というわけです。

大学若しくはこれに準ずる機関又は高等専門学校

「どこの大学で」とありますが、この「大学若しくはこれに準ずる機関又は高等専門学校」に該当する大学・機関は以下の通りです。

該当する大学・機関  
大学・高等専門学校 4年制大学、短期大学、大学院、大学の別科・専攻科、大学付属の研究所、高等専門学校
大学と同等と認められる機関 水産大学校、海技大学校(分校を除く)、航海訓練所、航空大学校、海上保安大学校、気象大学校、防衛大学校、防衛医科大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校、航空保安大学校、職業能力開発短期大学校、国立海上技術短期大学校(専修科に限る)、国立看護大学校、その他
その他大学に準ずる機関 大学入試センター、大学評価/学位授与機構、大学共同利用機関(国立天文台、国際日本文化研究センター、国文学研究資料館など)、卒業した者が大学の専攻科/大学院の入学に関し大学卒業者と同等として入学資格の付与される機関(文部科学大臣指定の外国大学日本校など)、教育職俸給表(一)の適用を受ける機関(気象大学校などに勤務する副校長、教頭など)

※下記は教授ビザ取得のための機関には該当しない為、「技術・人文知識・国際業務」ビザ、もしくは「研究」ビザに該当するかをご検討いただくことになります。

該当しない大学・機関  
該当しない大学・機関   株式会社、財団法人、学校法人、特定非営利法人、職業訓練法人等が設置する大学校
中小企業大学校、社会保険大学校、道府県立の農業大学校
警察大学校等の各省所管の大学校

非常勤職員の場合

教授ビザ、とひとくくりに言っても、実は「常勤職員」か「非常勤職員」の2つのカテゴリーに分かれています。

非常勤職員の場合、複数の大学で掛け持ちをしていることが多いかと思いますが、その合計の収入を合算して充分に生計を維持できる報酬を受けられることが必要です。

もし、非常勤講師などで外国人の方の報酬が少ない場合、入管当局で資格外活動許可を取得し、教授ビザの活動範囲外の収入で補うことが可能です。もちろんその場合に教授ビザの収入を超えてしまうことは本末転倒ですので、副業での収入には注意が必要です。

※また、外国人が本国の機関から給与等を受けている場合は、その報酬も収入に含めることができます。

必要書類

  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 証明写真(縦4㎝×横3㎝)
    ※申請前3か月以内に正面から撮影された無帽,無背景で鮮明なもの。
  • パスポートのコピー
  • 返信用封筒(定形封筒に宛先を明記の上、404円分の切手(簡易書留用)を貼付したもの)
  • 受入機関との雇用契約書の写し
  • 受入機関の概要
  • 招聘理由書

在留期間

5年、3年、1年又は3月の4種類

【芸術ビザ】ってなに?

はなざわ (1)

日本での活動内容

“芸術ビザとは?”

日本において、次のような者が行う収入を伴う芸術上の活動が該当します。
ただし、展覧会への入選等、芸術上の相当程度の業績のある者であり、芸術上の活動のみにより日本において安定した生活を営むことができると認められることが必要です。
1. 創作活動を行う作曲家、作詞家、画家、彫刻家、工芸家、著述家、 写真家等の芸術家
2. 音楽、美術、文学、写真、演劇、舞踏、映画、 その他芸術上の活動について指導を行う者

クラッシックの音楽家や有名画家、陶芸家などはこの芸術ビザを取得して滞在しているケースが多いです。また、世界で有名な歌手などは興行ビザ(イベント用ビザのようなもの)を取得して滞在する場合が多いです。

法務省オフィシャルサイト から抜粋した、日本での活動内容記述はこちら。

収入を伴う音楽,美術,文学その他の芸術上の活動(在留資格「興行」に係るものを除く。)
該当例としては,作曲家,画家,著述家など。

また、この注意事項はどの在留資格にも当てはまりますが、

※申請人の芸術活動が、客観的に芸術家と称するに相応しい程度に評価されており、本邦の公私の機関との契約により、又は本邦において独立して、その芸術活動から得られる収入だけで十分な生計を継続して維持できると認められた場合に在留資格が許可されます。

とあります。つまり、芸術ビザの場合は必要書類内に、1.受入期間からの契約書 2.芸術活動上の活動暦を詳細にしめした履歴書、また収入が記載された書類などを提出して、芸能活動を通して充分な収入を得られるのかを証明しなければならない、ということですね。

必要書類

  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 写真(縦4cm×横3cm) ※申請前3か月以内に正面から撮影された無帽,無背景で鮮明なもの。
  • 返信用封筒(定形封筒に宛て先を明記の上,404円分の切手(簡易書留用)を貼付したもの)
  • 申請人の活動の内容等を明らかにする次のいずれかの資料
    (1)公私の機関又は個人との契約に基づいて活動を行う場合
    活動の内容,期間,地位及び報酬を証明する文書
    (2)公私の機関又は個人との契約に基づかないで活動を行う場合
    申請人が作成する具体的な活動の内容,期間及び行おうとする活動から生じる収入の見込額を記載した文書(適宜の様式で記載していただいてかまいません。)
  • 芸術活動上の業績を明らかにする資料
    (1)芸術上の活動歴を詳細に記載した履歴書
    (2)次のいずれかで,芸術活動上の業績を明らかにすることのできるもの
    a.関係団体からの推薦状 1通
    b.過去の活動に関する報道 適宜
    c.入賞,入選等の実績 適宜
    d.過去の作品等の目録 適宜
    e.上記aからdに準ずるもの 適宜

在留期間

5年、3年、1年又は3月の4種類

【宗教ビザ】ってなに?

はなざわ (2)

日本での活動内容

“宗教ビザとは”

宗教ビザとは、外国の宗教団体により日本に派遣された宗教家の行う布教、その他宗教上の活動に関するビザのことをいいます。
具体的には、外国の宗教団体により派遣された僧侶、司教、司祭、伝道師、牧師、修道士、神官等が、日本で宗教活動を行う場合に必要になるビザです。

日本国憲法20条により信教の自由が保障されており、外国の宗教団体から派遣される外国人宣教師等が日本国内で宗教活動を行うためのビザがこの「宗教ビザ」です。

法務省オフィシャルサイト から抜粋した、日本での活動内容記述はこちら。

外国の宗教団体により本邦に派遣された宗教家の行う布教その他の宗教上の活動。
該当例としては,外国の宗教団体から派遣される宣教師など。

しかし、単に宗教活動を行うというだけでは許可されず、様々な条件をクリアしなければいけません。

宗教ビザを取得するためのポイント

1.外国の宗教団体からの派遣であること

外国の宗教団体から用意された派遣状・推薦状を提出しなければなりません。

ただし、その中でも3つのケースが該当されます。

  • 外国の宗教団体に所属しているケース
  • 外国の宗教団体に所属していないケース(但し推薦状はある)
  • 外国での所属先は宗教団体本部である必要はなし

2.日本で宗教上の活動を行うこと

派遣先が発行する文書で、宗教家としての「地位・職歴」を証明する記述、また、日本の受入機関からの具体的な「宗教上の活動」の詳細を提出しなければなりません。

注意点:

  • 宗教活動に関連したものであれば、祭事に必要な物品の販売などを行う「宗教団体の職員」を兼務することも可能です。
  • 雑務のみを行う場合は、本在留資格は付与されません。
  • 単なる信者としての活動を行う場合も、本在留資格は付与されません。
  • 日本で継続的に「宗教上の活動」を行うための拠点が確保されている必要があります。

必要書類

  •  在留資格変更許可申請書
  • 写真(縦4cm×横3cm)
    ※申請前3か月以内に正面から撮影された無帽,無背景で鮮明なもの。
  • パスポート及び在留カード(在留カードとみなされる外国人登録証明書を含む。)
  • 外国の宗教団体からの派遣状等の写し等派遣機関からの派遣期間,地位及び報酬を証明する文書
  • 派遣機関及び受入機関の概要(宗派,沿革,代表者名,組織,施設,信者数等)を明らかにする資料
  • 宗教家としての地位及び職歴を証明する文書
  • 身分を証する文書等(申請取次者証明書,戸籍謄本等)

在留期間

5年、3年、1年又は3月の4種類

【報道ビザ】ってなに?

はなざわ (3)

日本での活動内容

“報道ビザとは”

外国の報道機関との契約に基づいて行う取材その他の報道上の活動をするための就業ビザで、ジャーナリストビザとも呼ばれます。
この報道ビザには、外国の新聞記者、雑誌記者、編集長、編集者、報道カメラマン、テレビやラジオのアナウンサー、音声、クルー等が該当します。

朝のニュース番組などでよく、日本人記者がアメリカに行って有名ハリウッド俳優にインタビューする場面ってありますよね。身近な例えだと、ああいう場面で使われているのがこのジャーナリストビザです。

法務省オフィシャルサイト から抜粋した、日本での活動内容記述はこちら。

外国の報道機関との契約に基づいて行う取材その他の報道上の活動。
該当例としては,外国の報道機関の記者,カメラマンなど。

報道ビザ取得のポイント

ビザ取得のポイントは4つ。

  • 「外国の報道機関」とは、外国に本社をおく新聞社、通信社、放送局、ニュース映画会社等、報道を目的とする機関のことをいう。
  • 「契約」には、雇用の他に、委任、委託、嘱託等も含まれます。しかし、特定の機関との継続的なものでなければなりません。
  • 「取材その他の報道上の活動」の「取材」は例示であり、社会の出来事を広く一般に知らせるために行う取材のほかに、報道を行う上で必要となる撮影、編集、放送等の一切の活動が含まれます。
  • 報道に係る活動ではない場合、例えばテレビの芸能番組の制作に係る活動は含まれません。

報道ビザの雇用形態別カテゴリー

報道系ジャーナリストって、フリーランスで活動している方が多いイメージですよね。フリーランスでももちろん報道ビザは取得可能なのですが、必要書類が多かったり、ビザ取得が困難になってきます。

まず、報道ビザは大きく分けて2つのカテゴリーが存在します。

1.外務省報道官から外国記者登録証を発行された社員を雇用する外国の報道機関に雇用される場合

2.1.に該当しない団体・個人

また、2.の中でも、

①外国の報道機関に雇用されている場合

②外国の報道機関に日本で雇用される場合

③フリーランサーとして外国報道機関との契約に基づく場合

の3種類に分かれて、必要書類が異なります。

必要書類

    • 在留資格認定証明書交付申請書 1通
    • 写真(縦4㎝×横3㎝) 1枚

※申請前3か月以内に正面から撮影された無帽,無背景で鮮明なもの。

  • パスポート及び在留カード(在留カードとみなされる外国人登録証明書を含む。) 提示
  • 返信用封筒(定形封筒に宛先を明記の上、380円分の切手(簡易書留用)を貼付したもの)

上記4点はすべての報道ビザ申請者が提出しなければなりまんが、下記から各カテゴリー別に必要書類が異なります。

「外務省報道官から外国記者登録証を発行された社員を雇用する外国の報道機関に雇用される場合」

・申請人を雇用する外国の報道機関が、外務省報道官から外国記者登録証を発行された社員を雇用していることを証明する文書

「該当しない団体・個人」

①外国の報道機関に雇用されている場合

・外国の派遣機関からの派遣状の写し

・外国の報道機関との契約書の写し

・外国の報道機関における雇用証明書

②外国の報道機関に日本で雇用される場合

・労働基準法第15条第1項及び同法施行規則第5条に基づき、労働者に交付される労働条件を明示する文書

③フリーランサーとして外国報道機関との契約に基づく場合

・外国報道機関との契約書等の写し 外国の報道機関の概要(代表者名、沿革、組織、施設、職員数、報道実績等)を明らかにする資料 1通

在留期間

5年、3年、1年又は3月の4種類

まとめ

前記事と本記事で、【上陸許可基準省令の適用なく、就労活動が認められている在留資格】の解説は終了です。

次回は少しボリュームアップし、【上陸許可基準省令の適用があるが、就労活動が認められる在留資格】を何記事かに分けてご紹介していこうと思います。

この記事を書いた人

花沢

花沢花子、37歳独身です。海外で働くことに憧れてセブ移住を考えていましたが。。

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